日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

08/21/2012 03:35 AM

 インドでテレビ番組の視聴率の正確性が問題となっている。

 大手放送局NDTVは7月、事実と異なる視聴率のデータを公表しているとして、ニールセン・ホールディングスを提訴。裁判はNDTVの敗訴となったものの、業界内では現在も視聴率の発表のあり方について議論が続いている。

 NDTVは正確な数字を発表できる態勢が整うまで、ニールセンと英国の市場調査会社カンター・グループの合弁会社で、視聴率調査を手がけるTAMメディア・リサーチ(マハラシュトラ州ムンバイ)による番組視聴率の公表を当分の間見合わせるよう主張している。

 これについては、企業がスポンサーとなる番組を決める判断材料が無くなるとして反対意見が根強い。国内のテレビ局のスポンサー収入は年間1,160億ルピーに上る。

 一部からは放送視聴者調査委員会(BARC)がより積極的な役割を果たすことを求める意見が出ている。BARCはインド・スポンサー協会(ISA)、インド広告代理店協会(AAAI)、インド放送財団(IBF)が設立した合弁会社。視聴率調査の委託とその発表を主な業務とする。これまで約6年間にわたり休止状態にあったが、先ごろ活動を再開した。

 さらに、視聴率の調査方法とは別に、調査に参加するサンプル数の少なさを問題視する向きもある。インドのチャンネル数は今年700に到達し、以前の約350チャンネルから倍増した。TAMもこれに合わせ、サンプル数を06年の2万500人から今年は3万3,500人に増やしている。だが、全国でテレビを保有する世帯が1億4,800万世帯に達し、視聴者数が7億人に到達していることを考慮すると、十分な数とは言い難い。

 インターネットの普及に伴いネットでテレビを観る人も増えており、業界内ではこうした層のデータを把握することの必要性を説く意見も出ている。

8/17/2012


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