日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

06/07/2012 09:24 PM

 ソニーなど日本の大手家電メーカーが世界市場で苦戦する中、インドでは順調に業績を伸ばしている。

 ソニー、パナソニック、シャープの3社は2011年度3月期決算の最終損益がそろって赤字だった。世界経済の減速や中国、韓国などアジアの競合に押されたことが要因だが、各メーカーとも自社の世界販売にインド事業が占めるシェアが3-5年後には最大規模に達するとみて、同国での事業に注力する。

 ソニーのインド法人、ソニー・インディアの玉川勝社長はインド市場について「当社は世界の他の市場では苦戦が続いているが、インドでは状況はまったく異なる」と指摘。同社は今年度のインド国内の売上高について、前年度比30%増を見込んでいる。ソニーの世界販売にインド事業が占める比率は前年度末時点で6位だが、同社では今年度中にトップ5入りは確実とみている。

 東京証券取引所での取り引きでソニーの株価は80年以来、32年ぶりに1,000円を割り込んだが、玉川氏は「インドでのビジネスにはまったく影響ない」と強気の構えをみせている。

 パナソニックも昨年度、東日本大震災やタイの洪水などの影響もあり、世界全体で97億米ドルという巨額の赤字を計上したが、インドでは好調を持続している。15年の稼働を目指し、総額3億米ドルを投じてハリヤナ州に新工場の建設を計画しているほか、販売網の拡大も進める。

 同社のインド事業の売上高は年間550億ルピーだが、18年までに10倍の5,500億ルピーに引き上げ、インド最大の家電メーカーとなることを目指す方針だ。インド法人、パナソニック・インディアのマニッシュ・シャルマ・コンシューマー製品担当社長は「先進国の市場は既に頭打ちの状態だが、インドが伸びるのはこれから」と強調する。

 シャープは先月、プネ工場(マハラシュトラ州)にエアコン製造ラインの設置を検討していることを明らかにした。同社はエアコン以外にもテレビや電子レンジ、冷蔵庫などのラインアップを拡充し、インド市場でシェア拡大を目指す方針で、インドをアジア市場の拠点に位置付ける考えだ。

 日本の家電メーカーがインドで好調を維持する背景について、パナソニック・インディアのシャルマ氏は「日本のブランドに対する高い信頼」を挙げる。同氏によるとインドの消費者にとり日本製品は「確かな品質と価値を提供する存在」という。

 大手家電量販店ネクスト・リテールのKS・ラマン取締役も「日本製品は韓国製品と比べ割高だったが、ここ最近はほとんど差がなくなってきており、日本製品に対する関心は高まっている」と指摘している。

6/6/2012


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