日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

03/13/2012 12:00 AM

  ニコンとキヤノンの日本のカメラ大手2社が、インドのデジタル一眼レフカメラ市場の開拓を加速させている。
 インドのカメラ普及率は6%と低く、今後高い成長が見込める分野の1つだ。

  キヤノンは2012年上期(1-6月)中に、デジタルカメラや米ハリウッドなどで使用される映像制作用カメラ「EOS C300」を含む18製品をインド市場に投入する。このうち6モデルがWi-Fi対応となる見通し。日本での発売日の数週間後と、ほとんど期間を置かずにインドに投入する。

  マーケティングにも注力する。これまでにインドの消費者向けに特化したプラットフォーム「キヤノン・エッジ」をネット上に開設した。写真撮影技術に関する情報を提供するほか、アマチュアカメラマンや初めてキヤノンのカメラを購入した人を対象にブログによる情報発信などを行っており、会員数は現在17万5,000人に上る。

  販売では、32都市で50店舗を展開する小売店「キヤノン・イメージ・スクエア」の数を年内に160店舗、15年までに300店舗に増やす。

  キヤノンは、インド事業の売上高を現在の228億ルピーから3年後に500億ルピーに引き上げる。うち300億ルピーをデジタルカメラが占め、その半分をデジタル一眼レフで稼ぐ方針だ。

  ニコンも「D4 」(日本での発売日は3月15日)や「D800」(同3月22日)などハイエンドモデルやエントリーレベルの製品を多数インド市場に投入する。この中にはキヤノン同様、Wi-Fi機能を備えた製品も複数含まれるとみられる。

  同社も写真教室「ニコン・スクール」を開催するほか、結婚写真サービス「インディアン・ウェディング」など独自の事業を展開する。また、宣伝活動費に12億ルピーを投じ、人気ボリウッド女優を起用するなどさらなる知名度向上を目指す。

  インドのデジタルカメラ市場は金額ベースで現在450億ルピー規模。コンパクトデジカメが300億ルピーと約65%を占め、一眼レフデジカメは75億ルピーとまだ規模は小さい。

  だが、ここ数年の伸び率ではコンパクトデジカメの前年比40%増に対し、デジタル一眼レフは毎年ほぼ100%増と、2倍超のペースで成長を続けている。同カテゴリーの世界全体の伸び率20%と比較すると、5倍の値だ。12年の国内デジタル一眼レフの販売台数は450万台に達することが予想されている。

  インドのデジタル一眼レフカメラ市場でニコンとキャノンが獲得しているシェアを合計すると99%。ほぼ2社で独占している状態だ。内訳はニコンが55%、キャノン44%と、ニコンがリードしている。

  ニコンのインド法人ニコン・インディアのサジャン・クマール取締役はデジタル一眼レフの普及が加速している背景として「カメラ機能付き携帯電話の普及」を挙げる。携帯で写真を撮っていたユーザーがコンパクトデジカメを購入し、さらにデジタル一眼レフに移行したという見立てだ。

3/11/2012


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