日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

02/15/2012 06:15 AM

 インド自動車工業会(SIAM)が発表した2011年新車販売統計によると、エントリーモデルの小型車のシェアが低下する一方、高級小型車とスポーツ多目的車(SUV)は大きく伸びた。とりわけ、SUVは前年から3割以上販売を増やし、大きく伸長した。

 エントリーモデルの小型車が新車販売台数全体に占める比率は47%と、前年から0.07%減少した。このタイプに該当する車種はタタ「ナノ」、マルチ・スズキ「アルト」、「ワゴンR」、米フォード「フィーゴ」、米ゼネラル・モーターズ(GM)「ビート」、ヒュンダイ「サントロ」「i10」「イオン」など。

 小型車の購入者は中間所得層が大半を占め、既に住宅ローンを抱える世帯が多い。金利が高止まりする中、住宅ローンの負担が増大しており、新たな車の購入を控える動きが強まったもようだ。燃料費を抑えられるディーゼル車が小型車に少ないことも影響したとみられる。

 ただ、車の普及率が低いインドでは小型車需要は根強く、市場関係者は「金利が下がり原油価格が安定すればまだまだ伸びる余地はある」と指摘する。昨年のGM「ビート」に続き、今年はタタ・モーターズが「ナノ」のディーゼルタイプの投入を計画するなど、少しずつディーゼル車が増えていることも好材料だ。

 マルチ「スイフト」、ヒュンダイ「i20」、独フォルクスワーゲン「ポロ」など高級小型車の販売台数は前年比6.5%増え、全体で11%のシェアを獲得した。多くの車種でディーゼル車が販売されていることが販売台数を押し上げた。

 スポーツ多目的車(SUV)は32%増と、前年から飛躍的に伸びた。価格はエントリータイプの小型車の約3倍するが、マヒンドラ&マヒンドラ(M&M)の「XUV500」やトヨタ・キルロスカ・モーター(TKM)の「フォーチュナー」は長期間の納車待ちとなるなど、メーカーの内外を問わず人気を呼んでいる。道路インフラの整備が進んでいることやディーゼル車が多い点、車に乗って家族で旅行に行くインド人が増えていることが需要を後押ししているようだ。フォードや仏ルノー、独アウディなどもSUVの投入を検討しており、「SUVは今後最も有望な市場」(プライスウォーターハウスクーパース=PwCのアブドゥル・マジード氏)と指摘する声が上がっている。

2/13/2012


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