日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

09/09/2011 10:19 AM

 「世界経済フォーラム」は7日、最新版(2011-12年版)『国際競争力報告書』を発表した。最新版競争力ランキングは、世界142カ国・地域(昨年は139カ国・地域)の経済データや、経済界や研究機関へのアンケート調査をもとに算出した。インドは56位(昨年51位)と順位を下げている。

 ベストテンは1位のスイス(同1位)、2位シンガポール(同3位)、3位スウェーデン(同2位)。4位フィンランド(同7位)、5位米国(同4位)、6位ドイツ(同5位)、7位オランダ(同8位)、8位デンマーク(同9位)、9位日本(同6位)、10位英国(同12位)。シンガポールがスウェーデンを抜いて2位となったこと、日本が3ランク低下の9位に後退したことが注目される。シンガポールは政府の効率性、汚職の少なさ、インフラ整備、効率的な労働市場や金融市場などが評価されている。

 日本は、ビジネスの高度化、技術革新、研究開発、顧客重視、生産効率などでトップの評価を受けている。しかし、景気低迷によりマクロ経済の強さが113位と非常に低い評価であった。さらに、公的債務対GDP比率が220%超で最下位の142位、農業政策コスト138位など政府部門の評価が極端に低いことが響いている。日本でのビジネス遂行の大きな障害として政府の非効率性、政策の一貫性のなさが挙げられている。

 BRICsを形成する中国は26位(同27位)、インドは56位(同51位)、ブラジルは53位(同58位)、ロシアは66位(同63位)とランクされた。なお、最下位である142位にはアフリカのチャド共和国(昨年も139位で最下位)がランクされた。債務問題で揺れているギリシャは90位で、昨年の83位、一昨年の71位から大幅低下が続いている。

 アジア勢は、ベスト10入りのシンガポール、日本のほか、11位香港(昨年11位)、13位台湾(同13位)、21位マレーシア(同26位)、24位韓国(同22位)、26位中国(同27位)、28位ブルネイ(同28位)が30位以内にランクされている。

 南アジア諸国は、スリランカ52位(同62位)インド56位の(同51位)、バングラデシュ108位(同107位)、パキスタン118位(123位)、ネパール125位(同130位)と総じて低い。

 インドのサブインデックス順位は、基礎的指標が91位(制度機構69位、インフラ89位、マクロ経済環境105位、保健および初等教育101位)と低水準。一方、効率性強化指標は37位(高等教育および研修87位、商品市場効率性70位、労働市場効率性81位、金融市場の高度化21位、技術的即応性93位、市場規模3位)、革新と洗練性指標は40位(ビジネスの高度化43位、技術革新38位)だった。個別項目では、財政収支133位、インフレ率139位、税率124位、関税率128位、労働力の女性比率130位などが特に厳しい評価となっている。特に、インフレ高進が今年の競争力ランキングに響いたようだ。
 また、インドでのビジネスにおける最大の問題点はという調査では、インフラ未整備との回答が17%でトップとなっている。以下、汚職(16.7%)、政府官僚組織の非効率性(13.5%)、税制度(8.7%)、インフレ(8.5%)と続く。(伊佐治・編集部)(11年9月7日、世界経済フォーラムの発表から)

09/08/2011


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