日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

06/16/2011 05:47 AM

 格付投資情報センター(R&I)は14日、インドの格付け据え置きを発表した。インドの外貨建発行体格付けをトリプルBプラス(BBB+)に、格付けの方向性を「安定的」に据え置いた。また、外貨建短期債務格付けもa-2に据え置いた。

 インドに関して、経済の成長が続いているが、所得水準は依然として低く、徴税基盤の弱さもあって財政赤字から脱却できるメドも立っていない。ただ、経済潜在力は大きく、経常収支は赤字基調とは言え、対外経済面で特段不安はない。インフレ抑制のための金融引き締めが続いているものの、経済が大きく失速することはないであろうと概観している。

 最近のインフレ懸念に関しては、インフラ整備の遅れや資本ストックの不足といった供給側の制約から、行き過ぎた内需の拡大はインフレ圧力を招きやすい。足元では原油価格の上昇もあり、金融政策の判断にあたりインドで注目される卸売物価指数は、4月末現在8.7%で高止まりしている。インド準備銀行は2010年3月以降、9回で計2.5%利上げしてきたが、物価の上昇の頭打ち感はまだ出ていない。11年1-3月期の実質GDPは前年同期比7.8%増にとどまった。製造業を中心に設備投資の動きが鈍くなったためと分析している。目先はインフレ抑制と景気の維持との間で難しいかじ取りを迫られているとしている。

 対外収支に関しては、内需の拡大に伴ってエネルギー類や資本財の輸入が増え、貿易赤字は拡大基調にある。ただ、業務委託や情報通信などを中心とするサービス輸出と、在外インド人からの送金増により、経常収支赤字は管理可能な範囲内に収まっている。インド経済への期待感を背景に、証券投資に加えて直接投資の流入も加速し、資本収支構造の安定感は増している。欧米先進国での量的緩和策の終了に伴って短期資金が巻き戻しとなる可能性は否定できないが、現時点の外貨準備は、海外からの証券投資残高の2倍強、対外短期債務の4倍以上もあり、対外流動性の不安は乏しいと比較的楽観視している。(11年6月14日、R&Iの発表から)

06/15/2011


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