日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

06/02/2011 07:37 AM

 印政府の統計・計画実行省(MOSPI)は5月31日、2010-11年度(10年4月-11年3月)の実質国内総生産(GDP、要素費用ベース、改定推計値:RE)が48兆7,784億2千万ルピーとなり、前年比で8.5%増加したと発表した。成長率は09-10年度(09年4月-10年3月、速報値:QE)の同8.0%から0.5%ポイント上昇。ただし、2月に公表された事前推計値(AE)の同8.6%は0.1%ポイントとわずかながら下回った。

 産業別の伸び率を見ると、「農業・林業・漁業」が09-10年度の前年比0.4%から10-11年度の同6.6%へ跳ね上がったほか、「商業・ホテル・交通・通信」が同9.7%から同10.3%へと二ケタ台に到達。「金融・保険・不動産およびビジネス・サービス」が同9.2%から同9.9%へ、「建設」が同7.0%から同8.1%へアップした。一方、「製造業」は同8.8%から同8.3%へ低下。「鉱業・採石業」は同6.9%から同5.8%へ、「電気・ガス・水道」は同6.4%から同5.7%へ、「自治体・社会および個人サービス」は同11.8%から同7.0%へダウンした。

 需要項目別では、「民間最終消費支出(PFCE)」が09-10年度の前年比7.3%から10-11年度の同8.6%へ、「総固定資本形成(GFCF)」が同7.3%から同8.6%へ加速したものの、「政府最終消費支出(GFCE)」が同16.4%から同4.8%へ急減速。「在庫品増加」のペースも著しく鈍り(実質GDPの成長に対する寄与度:09-10年度=1.8%ポイント→10-11年度=0.3%ポイント)、「内需」全体の寄与度は11.1%ポイントから9.1%ポイントに縮小した。他方、「財貨・サービスの輸出」は前年比(-)5.5%から同17.9%へ急伸。「財貨・サービスの輸入」も同(-)1.8%から同9.2%へ回復したが、輸出の伸びが輸入を大きく超えたところから、「外需」の寄与度は(-)0.7%ポイントから1.1%ポイントへとプラスに転じた。

 なお、10-11年度通年のデータと同時に公表された同年度第4四半期(11年1-3月期)の実質GDP成長率は前年同期比7.8%。09-10年度第3四半期(09年10-12月期、同7.3%)以来、5四半期ぶりの低水準に鈍化した。「総固定資本形成(GFCF)」が前年同期比0.4%の伸びに停滞したことを受け、「製造業」の成長率が前年同期比5.5%と、2四半期連続で一ケタ台の半ばにとどまったため。国内インフレ率が高止まりする中、インド準備銀行(中央銀行、RBI)が10年3月から金融引き締め政策を断続的に強化しており、金利の上昇で内需に下押し圧力が掛ってきた結果だ。原油など国際商品の高値が続き、国内のインフレ圧力も足下で一段と強まっているところから、RBIによる追加利上げが先行き見込まれており、11-12年度(11年4月-12年3月)の実質GDP成長率は10-11年度より幾分か低下し、前年比8%台前半に着地する見通しだ。(MOSPIのウェブサイト、1日付のビジネス・スタンダード紙=1面、ビジネス・ライン紙=1面、ファイナンシャル・エクスプレス紙=1面、エコノミック・タイムズ紙=1面から)

06/01/2011


この記事へのトラックバックURL:

http://indonews.jp/mt/mt-tb.cgi/17814

トラックバック一覧(0)