日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

06/20/2011 08:03 AM

 インド準備銀行(中央銀行、RBI)は16日、金融政策の見直しを実施し、流動性調節制度(LAF)に基づくレポ金利(市中銀行に不足資金を供給する際の適用金利)を直ちに0.25%ポイント引き上げると決定した。改定後の利率は7.50%。限界スタンディング・ファシリティ(市中銀行に対する最終的な流動性の供与枠、MSF)の金利はレポ金利を1.00%ポイント上回る水準、リバース・レポ金利(市中銀行から余剰資金を吸収する際の適用金利)はレポ金利を1.00%ポイント下回る水準へ自動的にスライドするため、両金利ともにレポ金利と同じ0.25%ポイントの引き上げが行われ、MSF金利は8.50%、リバース・レポ金利は6.50%となった。

 同行が利上げに踏み切った主因はインフレ率の高止まり。14日に発表された2011年5月の総合卸売物価指数(WPI)上昇率は前年同月比9.06%と、1カ月前(11年4月)の同8.66%を上回ったのみならず、09年12月(同7.15%)以来、18カ月連続でRBIの許容範囲である同4-5%を超過している。同行は金融引き締め政策の断続的な強化を受け、自動車販売など一部の金利感応度が高い分野で減速の兆候が見られるものの、国内需要は総体的に引き続き堅調と評価。これが企業の価格支配力を強め、原油など一次産品の国際相場が高騰する中、原材料費や賃金といった投入コストを出荷価格へ転嫁する動きに拍車をかけており、食料品を除く製品類の急速な値上がりを招いていると分析した。RBIはこうした見方の下、需要サイドに起因する物価上昇圧力を抑制し、経済成長の短期的鈍化という代償を払ってでも、目下のインフレを鎮静化すると同時に、インフレ期待の高まりを防ぐ必要があると判断。タカ派(反インフレ)のスタンスを継続し、10年3月以降で10回目となる金利の引き上げを断行した。

 ただし、RBIは累次の利上げが今後、内需の冷却効果を一段と発揮し、印景気のスローダウンが進むと予想。国際商品価格の高騰にも足下で頭打ち感が現れつつある上、一部欧州諸国における公的債務危機の悪化といった海外発の成長下押し要因も浮上しているところから、インフレ抑制と成長持続のバランスを取るべきと考え、金利の引き上げ幅を前回利上げ時(11年5月3日)の0.50%ポイントから0.25%ポイントに再び縮小した。(RBIのウェブサイト、17日付のビジネス・スタンダード紙=1・6面、ビジネス・ライン紙=1・8・9面、ファイナンシャル・エクスプレス紙=1・4・5面、エコノミック・タイムズ紙=1・14面から)

06/17/2011


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