日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

05/25/2011 10:05 AM

 トヨタ自動車(トヨタ)と豊田中央研究所(豊田中研)は、清華大学(中国)、エネルギー資源研究所(インド、TERI)、国際応用システム分析研究所(オーストリア、IIASA)と共同で、東・南アジア全域の対流圏オゾン濃度を予測できるシミュレーションを開発した。これは、東・南アジアの各国・地域のエネルギー消費量の抑制と温暖化・大気汚染の原因物質の排出量削減を目指すもの。
 今回開発したシミュレーションでは、対流圏オゾンの濃度予測の精度をより高めるために、東・南アジア各国・地域毎の、(1)現状のエネルギー消費量、および将来のエネルギー政策を踏まえた今後のエネルギー消費量、(2)CO2、NOx、VOC排出量、を用いて、(3)気象条件を考慮した対流圏オゾン濃度を予測できる3次元大気質モデル、を活用した。(1)(2)は、国際エネルギー機関(IEA)のシナリオに基づいて、IIASAが中国とインド以外の東・南アジア各国のデータベースを整備し、今後、顕著な経済発展が見込まれる中国とインドは、それぞれ、清華大学が中国、TERIがインドを対象に自国のエネルギー・環境政策を踏まえて、地域別、部門別の詳細なデータベースを作り上げた。また、(3)の3次元大気質モデルは、大気中の複雑な光化学反応が考慮されており、NOxとVOCの排出量に基づき、気象条件を考慮した時々刻々の対流圏オゾン濃度を予測することができる。

 アジア上空の大気は一つにつながっており、対流圏オゾンは国境を越えて移動するので、東・南アジア全域の対流圏オゾン濃度を予測するために、豊田中研が各国別の詳細なエネルギー消費量やNOx、VOCの排出量データを全て合わせて3次元大気質モデルによるシミュレーションを行った。

 中国とインドについては、今後の経済発展にともない、より精緻な予測データが求められるため、それぞれの地域上空を中心とした対流圏オゾン濃度を予測することもできるとしている。

 今回開発したシミュレーションは、現在考えられている将来のエネルギー政策を踏まえたエネルギー消費量まで加味して、東・南アジア全域の対流圏オゾン濃度を予測できることが特長で、対流圏オゾン低減のために必要なエネルギー政策、CO2削減シナリオ、大気改善シナリオを総合的に検討することが可能となった点が大きな成果としている。(11年5月24日、トヨタ自動車のプレス・リリースから)

05/24/2011


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