日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

04/30/2010 04:30 AM

 日本格付け研究所(JCR)は27日、インド・ソブリン四半期レビュー201004号を発表した。今回の四半期レビューでは、「国際金融危機の影響を金融財政政策で極めて軽微にとどめることに成功した」と概括している。

 実質GDP成長率については、「08年度第4四半期(09年1-3月期)の5.8%を底に上昇に転じ、09年度第1四半期6.1%、第2四半期7.9%と回復の勢いを高めてきた。天候不順による農業生産への影響で第3四半期に成長率は鈍化したが、それでも6.0%と比較的高水準を持続。通年では7%弱の成長率が達成可能と見られる。他方、悪天候による農業生産への打撃を背景に食料品価格の上昇傾向が続いている。このため09年末からインフレ圧力が急速に高まり、準備銀行(RBI)は1月末、現金準備率を5.75%に0.75%ポイント引き上げることを決定、さらに、3月と4月には政策金利であるレポ金利を0.25%ずつ引上げ5.25%とした。引き続きRBIには、食料品を中心とするインフレ圧力の抑制と経済成長とのバランスという微妙なかじ取りが求められる」と分析している。

 財政に関しては、「景気下支えのための財政支出の拡大により09年度の政府財政赤字のGDP比率は、08年度の6.0%から6.7%にさらに上昇する計画となっている。2月に発表された10年度財政予算案によると政府は同年度の財政赤字を5.5%に低下させる計画である。その後、政府は同比率をさらに11年度に4.8%、12年度に4.1%に低下させる計画。政府は基本的に経済成長を促すことで財政ポジションの改善を図る方針であり、インド経済の今後の動向と財政ポジションの改善ペースが注目される」と分析している。

 なお、JCRは昨年9月15日に、「インドの外貨建債務、ルピー建て債務ともに、トリプルBプラス(BBB+)の格付けを据え置く」と発表した。同時に、格付け見通し(アウトルック)に関しても、安定的(当面格付け変更の可能性が小さい)が継続されている。(10年4月27日、日本格付研究所発表から)

04/29/2010


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