日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

03/16/2010 07:30 PM

 国境なき医師団(MSF)によると、インドと欧州連合(EU)間で自由貿易協定(FTA)の非公式協議の最終ラウンドが3月に予定されている中、インドのHIV/エイズ患者は、インド政府代表に対し、発展途上国の患者数百万人が治療薬を入手する機会を著しく妨げる条項を容認しないよう、抗議活動を行っているという。

 インドのHIV/エイズ患者団体「デリーHIV陽性ネットワーク(DNP+)」代表のルーン・ガングテ氏は、「インド政府が過去に調印した国際貿易規定のため、新しいエイズ治療薬には既に特許権が付与され、全く手の届かない価格になっている。私たちはインド政府が今後患者の命を救う治療薬の普及をさらに妨げるような条項を承諾することに抗議する」とコメントした。

 2005年、インド政府は国際貿易上の各種ルールに従う一環として医薬品に特許権を付与することを義務付けたが、同時に公衆衛生の保護と過剰な特許権の付与を制限するための措置も導入した。しかし、現在EUとの間で協議されている貿易協定は、製薬会社が医薬品の高い価格を維持できるよう、インド政府に高度な知的所有権保護の基準を課す恐れがあるという。

 国境なき医師団(MSF)の必須医薬品キャンペーン担当者、リーナ・メンガニー氏は、「現在発展途上国で使用されているエイズ治療薬の92%を供給しているインドは、途上国の薬局となっている。厳格な知的所有権保護の動きは、インド以外の広範囲の国々に影響を及ぼす。EUや米国と発展途上国の間で最近締結された自由貿易協定は、安価なジェネリック薬(後発医薬品)の製造や輸入を大幅に制限する。インドがこの圧力に屈してしまうと、協議の過程でHIV/エイズ患者らが治療を受ける機会が犠牲になってしまう」と発言している。(10年3月15日、国境なき医師団発表などから)

03/16/2010


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