日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

11/02/2009 08:12 AM

 日本格付け研究所(JCR)は29日、インド・ソブリン四半期レビューを発表した。経済に関しては、「2009 年度は、輸出の動向や降雨量不足による農業生産への影響が注目されるが、前年度並みの経済成長率は達成可能と見られる」と概括するとともに、「法制度の整備もあり、不良債権の処理が進むなど金融システムの安定性が近年、向上しており、国際金融危機の影響についても比較的軽微に留まっている。また、外貨流動性ポジションも健全な水準に維持されており、今のところ対外バランスに関する懸念は少ない」と分析している。

 財政に関しては、「好調な経済を背景に政府財政ポジションは07 年度まで改善傾向にあったが、原油および食糧価格の高騰による補助金支出の拡大と景気刺激のための財政支出の増加を主因に財政赤字は08 年度に大きく拡大し、09 年度にはさらに悪化する見通しである。財政ポジションの改善に向けた今後の政府の取組およびインド経済の動向とその財政ポジションへの影響が注目される」と警戒している。

 政治に関しては、「5 月の下院総選挙で国民会議派を中心とする統一進歩連合(UPA)が過半数を大きく超過する予想外の大勝利を収めた。頻発するテロ問題には注意が必要だが、この勝利はインドの政治的安定性の向上に寄与しよう。第二次UPA 政権が貧困層への配慮と改革とのバランスをとりながら、持続的経済成長の実現を図るという課題にどのように取り組み、成果をあげていくか注目される」と記載されている。

 なお、JCRは9月15日、「インドの外貨建債務、ルピー建て債務ともにトリプルBプラス(BBB+)の格付けを据え置く」と発表した。同時に、格付け見通し(アウトルック)に関しても、安定的(当面格付け変更の可能性が小さい)を継続している。(09年10月29日の日本格付研究所発表から)

10/30/2009


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