日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

10/16/2009 07:55 AM

 ニールセン・カンパニー(本社:港区白金台)は15日、「ニールセン・インド富裕層調査」の結果を発表した。現在のインド社会における富裕層の実態を明らかにする初の調査であり、インドの主要35都市、1万8,250人以上の富裕層が対象。これまで実態把握が困難であったインド富裕層のライフスタイル、メディア消費動向を分析するために実施された。

 同調査は、インド富裕層によるマスメディアの利用動向をカバーしており、媒体にはテレビ、印刷媒体、ラジオ、映画、オンラインが含まれる。さらに、インド富裕層のスポーツジムの会員動向、買物頻度と消費額のほか、多岐にわたる消費財カテゴリーの購買動向、ライフスタイルについても調査している。

 社会階層を分類する上での主要因子は、収入や子供への教育投資などがあるが、これらに基づく調査では消費行動を十分に把握することができない。そこで、今回の調査では各世帯のライフスタイルと耐久消費財の所有状況に基づき、「富裕層」を定義するという新方式を採用した。ライフスタイルのマッピングで考慮した変数は家事手伝いの雇用状況(メイドや運転手)、休日の海外旅行の有無、外食習慣である。耐久消費財では、ノート型パソコン/デスクトップ型パソコン、エアコン、自動車、テレビ、電子レンジ、洗濯機の所有状況、また、家庭内でのインターネット利用者数及びその接続方法を調査した。

 これらライフスタイルと耐久消費財の所有動向のマッピングから、富裕層には「上級の中産階級」、「最上級の中産階級」、「富者」という3つの階層があることが明らかになった。当分類は自動車、コンピューター、液晶テレビの所有状況と、海外旅行の有無に基づいたもの。この調査結果から、インドには総計で250万人の富裕層がいることが判明した。

 「上級の中産階級」層に属する220万人は、各世帯で自動車やパソコンを所有する一方、液晶テレビを持たず、海外旅行をしない。さらに、「最上級の中産階級」層の20万人は自動車、パソコン、液晶テレビを所有するが、海外旅行をしない。「富者」層の10万人は自動車、パソコン、液晶テレビを所有し、海外旅行をする。インドではデリーが最も裕福な都市にランクし、それにバンガロールとグレーター・ムンバイが続いている。

 富裕層家庭では6割の世帯が核家族であり、4分の1の世帯が年配者と同居している。約半数近くの世帯には、給与所得者が2名以上いる。富裕層の約半数が英語で教育を受けているが、家庭内ではインドの現地語を使用する。10人中の9人の富裕層は自宅を所有し、4分の3は全自動洗濯機を持ち、約5人に2人はホームシアターの設備とシステムキッチンを所有している。

 また、富裕層の約4分の3が英字新聞を好んで購読する一方で、10人のうち9人は、テレビを地域言語で視聴している。5人に3人以上が外で映画を楽しみ、半数以上は家庭でインターネットを利用。ラジオの利用については、特に「富者」層の間で盛んであり、ラジオを毎日聴いている「富者」層が、他の「上級の中産階級」層や「最上級の中産階級」層を上回っている。映画の鑑賞頻度も、「富者」層が他の富裕層を上まわっている。富裕層の間で雑誌はあまり読まれておらず、10人中6人以上が雑誌を読んでいない。

 インド富裕層は、スポーツジムでトレーニングし、スパやサロンに行く。10人に3人は月に1度はサロンもしくはスパを訪れる。また、富裕層の中では高級料理が好まれ、10人に8人は外食に出かける。買い物が大好きであり、10人に9人が最新のショップで買い物をする。興味のあるアイテムは靴、宝石、ハンドバッグ、サングラス、化粧品、香水、ペン、時計などである。

 なお、世界的な景気低迷は、インド富裕層の消費習慣には大きな影響を与えていないことが明らかになった。しかしながら、相対的に高級アクセサリーや旅行・休暇といった分野には出費を節約する傾向がみられる。(09年10月15日のニールセン・カンパニー発表から)

10/15/2009


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