日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

10/15/2009 07:14 PM

 財団法人・地球環境戦略研究機関(IGES、神奈川県葉山町)と国際総合山岳開発センター(ICIMOD、ネパール・カトマンズ)は、ヒンドゥクシ・ヒマラヤ地域(ヒンドゥクシ山脈・ヒマラヤ山脈を含む山岳地域)における気候変動や水、森林に関する問題解決のための研究促進に向けて、戦略的研究協力協定を締結した。

 自然資源の多様性に富むヒンドゥクシ・ヒマラヤ地域は現在、気候変動の脅威にさらされている。IGESとICIMODは、アジア太平洋地域の広範な分野における政策分析や対話を通じて得られたIGESの知見と、ヒマラヤ山岳地帯に焦点を当てた地域レベルでの研究活動から得られたICIMODの知見を活かしつつ、共同研究プログラムを実施し、同地域における持続可能な開発を促す効果的な政策の提案を目指す。

 主な共同研究のテーマは気候変動、自然資源管理、生態系サービス(森林・淡水・河川流域)、及びREDD(途上国における森林減少・劣化による温室効果ガス排出削減)である。

 ICIMODは、ヒンドゥクシ・ヒマラヤ地域における知識開発や研修を行う政府間機関として、ネパール及び国連教育科学文化機関(UNESCO)の合意に基づき、1983年に開設された。ICIMOD への参加国は現在、8カ国(アフガニスタン、バングラデシュ、ブータン、中国、インド、ミャンマー、ネパール、パキスタン)である。ICIMODは、経済及び環境の両者に配慮した生態系を開発し、ヒマラヤ山岳地帯の生活水準を改善することを目指している。

 なお、気候変動がヒマラヤ山岳地域や下流域に甚大な被害をもたらすと懸念されている。既に近年の地球温暖化で氷河が溶けて後退し、氷河から溶け出した水が長い時間をかけて、氷河が削った谷や斜面に湖(氷河湖)を形成するという現象が起こっている。氷河湖は1950年代ごろから増え始め、ICIMODによると、2007年現在、約二千数百個の氷河湖が存在するとされている。

 これらの湖は、氷河が削った土砂が堆積してできた土手によって水がせき止められており、地震などをきっかけに氷河や岸壁が崩落して、湖の水量が急激に増加したり、あるいはモレーン内部に含まれる氷が融解したりして、土手が崩壊して洪水が起こり、下流域に甚大な被害をもたらすことがある。実際、氷河湖決壊洪水という被害が発生している。(09年10月14日の財団法人・地球環境戦略研究機関プレスリリースなどから)

10/15/2009


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