日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

08/14/2009 07:22 AM

 東京・港区で6日、セミナー「インドと日本の経済協力 - 現状と将来の展望」が開催された。世界的な金融危機にもかかわらず、巨大な国内市場を抱え着実な成長を続けるインド経済に焦点を当て、日本とインドとの経済関係の現状および将来の方向性を探るために笹川平和財団の主催で行われたもの。当日は約100人が参加し、本テーマへの関心の高さがうかがわれた。講演者は都内大学の教授や講師、インド貿易振興機構、アジア開発銀行研究所、国際協力銀行(JBIC)、住信基礎研究所など多岐にわたった。

  第2セッション「インドと日本の貿易投資†新たな機会」で、JBICアジア大洋州ファイナンス部鈴木竜太調査役が、「デリー-ムンバイ産業回廊」と題して講演を行った。この講演では、まず冒頭にJBICについて紹介を行い、これまでの沿革や2008年10月の新組織発足以降の機能・役割などについて説明を行った。

 次に、JBICが毎年実施している「海外事業展開に関する調査報告(海外投資アンケート調査)」のデータなどを用いながら、日本企業のインドへの投資の状況や課題について解説した。さらに、より良い投資環境を実現するためのJBICの取り組みとして、デリー・ムンバイ間産業大動脈構想(DMIC: Delhi Mumbai Industrial Corridor)について紹介するとともに、DMICの推進に伴って活発化することが期待される日本企業のインドへの投資や、実際の投資をサポートするJBICの融資機能などについて説明した。

 JBICは今後も引き続き、インドにおける日系企業の事業環境改善に積極的に取り組んでいくとともに、今回のような国内における情報提供も行っていく。

 なお、JBICは昨年、デリー・ムンバイ間産業大動脈開発公社(DMICDC)及びインドインフラ金融公社(IIFCL)との間で、デリー・ムンバイ間産業大動脈構想(DMIC)の推進を目的としたプロジェクト開発ファンド(PDF)に対する最大7,500万米ドル相当の融資の実現に向けて、覚書を締結した。

 DMCはデリー・ムンバイ間に計画されている幹線貨物鉄道の両側150kmの地域に、工業団地を始めとしたインフラを集中的に整備する日印両国共同のプロジェクトである。この覚書では、JBICがIIFCLを仲介金融機関として活用し、DMICの実施主体であるDMICDCがプロジェクトの事業性評価を行うために設立するPDFに対して、7,500万米ドル相当を上限とする融資を実現すべく、緊密に協力することとしている。当該資金は、現地に進出する日本企業の国際競争力強化に資するインフラプロジェクトの事業性評価に活用される予定となっている。(09年8月12日のJBICトピックスなどから)

08/13/2009


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