日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

05/19/2009 07:19 PM

 過去3年間に日本市場に進出したインドの大手薬品メーカー、ランバクシー、ルピン、ザイダス・カディラ、ディシュマンなどが、日本政府の政策の変更の追い風を受けて、日本後発医薬品(ジェネリック)市場の主要企業として台頭してきた。5月2日付けビジネス・スタンダード紙が報じた。

 日本の医薬品市場は米国に次いで、世界第2位であり、規模は約740億米ドルを誇る。このうち、後発薬のシェアは金額ベースで5%、重量ベースで17%にすぎない。世界大手の15社の後発薬メーカーの内、米国のマイラン・ラボラトリーズとホスピラ、ドイツのサンドーズ(ノバルティスの後発薬部門)の3社のみが日本の後発薬市場でわずかなシェア獲得しているのに対して、インド企業が強力な存在感を示し始めている。インド薬品メーカーは、30数億米ドル規模の日本後発薬市場の10-15%を占めており、さらに、日本政府の後発薬に対する政策変更により、向こう数年間に急成長すると見られている。

 業界アナリストのランジート・カパディア氏によると、日本の後発薬市場は依然極めて小さいが、政府は医療コストを引き下げるため後発薬品の使用を奨励している。これは、早期に日本進出したインド企業にとってプラスとなる。日本での50社以上の後発薬メーカーの多くは中小企業で、大企業は10社程度に過ぎない。

 インド最大手のランバクシー・ラボラトリーズは2005年に、日本ケミファと折半出資会社を設立して日本市場に進出したインド初の医薬品会社であった。同社は、糖尿病、抗感染、抗アレルギー、抗菌、低血圧症などに関する後発医薬品、ボグリボース(voglibose)、クラリスロマイシン(clarithromycin)、アムロジピン(amlodipine)を含む5つの製品を日本市場に投入している。特に、ボグリボースとクラリスロマイシンは売上高で上位を占めている。同社の日本市場における売上高は2007年で2800万米ドルとなっている。しかし、同社が2008年に第一三共に買収されたことに伴い、日本ケミファとの提携を解消した。

 ルピンは、07年10月に日本大手の共和薬品工業株式会社を買収し、日本に進出した。K.K.シャルマ社長によれば、売上高は、買収後の08年に21%増加し、共和は日本後発医薬品市場第8位の地位を占めるに至っている。シャルマ社長いわく、日本の市場は製造工程、品質管理の規定が厳格で、日本で製造拠点を持たないと商権を確立は難しいという。

 ザイダス・カディラは2006年に日本進出後、日本国内4,000以上の病院や医療機関に顧客ベースを持つ日本ユニバーサル薬品を買収した。同社は毎年5-6種類の製品を投入し、数年内に40-50種類の医薬品を日本市場に投入することを目指している。

 その他、グジャラート州アハメダバード拠点のディシュマン薬品化学社は、創業30年の医薬品専門マーケッティング会社アズロ株式会社との合弁で、ディシュマン・ジャパン株式会社を設立している。

 厚生労働省は、2年前、医療コストを引き下げるため、後発薬シェアを現在の17%(重量ベース)から2012年までに30%以上に拡大することを目指して、後発薬代替調剤法(Generic Substitution Law)を導入した。これによると、医師が処方薬を指定する際に、割高な先発薬だけでなく後発薬も含めるように改め、医師の処方箋で、特定のブランドを指定していなければ、薬剤師は後発薬を選択できるようになっている。

 ただし、後発薬はブランド品に比べ利益率が低いため、薬剤師側は後発薬を選ぶことを敬遠しがちになる。このため、同法では薬剤師が一定量の後発薬を在庫して、患者に調剤する場合に、税優遇措置を付与している。

 米国と欧州における後発医薬品の利益率が縮小する中、上記以外のインドの億の薬品メーカーが日本市場への進出に注目しているが、この中には、ドクター・レディーやバイオコン等の大手企業も含まれている。

05/19/2009


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