日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

04/01/2009 08:28 AM

 マンモハン・シン首相は3月28日、来る4月2日にロンドンで開催されるG20首脳会議に出席するに際して、インド財界の首脳を招聘して、現状を把握すると同時に、G20首脳会議で要望すべき事項について、財界の意見を求めた。

 シン首相は昨年11月3日にも世界金融危機の影響がインドにも及び始めた状況下で、財界首脳との会合を開催して要望を聞くと共に、安易に従業員の解雇しないよう求めている。

 同首相は、これまで3回にわたって実施した景気刺激策の結果として、効果が表れるのにはバラつきがあるとしつつも、鉄鋼、セメント、自動車などの分野では回復の兆しが出始めたとの認識を示した。また、2008年度の食糧生産も2億2800万トン超となる見込みで、農業分野の見通しも楽観論が出始めていると述べた。

 一方、問題点としては、輸出依存度の高い部門で影響が大きいことから、政府としても種々の施策を講じており、その効果は2009年度になるとの見通しを明らかにした。また、金融部門では、国営銀行の融資は09年度2月時点で、前年比23%増と前年度の伸び率21.9%を上回っているものの、民間・外国銀行が前年度の3分の1から4分の1に減っている点を指摘し、国営銀行の金利水準が過去3カ月間で、1.5-2.0%ポイント下がっているものの、民間銀行が呼応していないことに不満を表明した。

 シン首相は今後の課題として、(1)0%に近いインフレ率と需要の低迷からの脱却、(2)金融部門が健全性を維持し、資金需要に応えられる体制とする、(3)外貨準備高の有効活用、(4)財政赤字に配慮しつつ政府の財政出動を維持する、(5)消費抑制の弱気なセンチメントを改善するなどの諸点を指摘した上で、失業の拡大を防ぎ、弱者層への影響にも配慮する必要性を訴えた。さらに、世界がインドの実施してきた経済政策に敬意を表し、インドが世界経済の牽引役を果たすのを望んでいることを、インド自身が自覚すべきであると述べた。

 財界からは、ラタン・タタ、タタグループ会長、KMビルラ、アディティヤ・ビルラグループ会長、KVカマト ICICI銀行社長、シャシ・ルイヤ エッサル・グループ代表、エアテルのミッタル会長などの他、ゴドレジ、ヒーロー、RPゴエンカ、バーラト・フォージの各代表およびFICCI, ASSOCHAM, CIIなどの経済団体代表らが出席した。

 財界からの要望としては、一般製造業部門や中小企業部門は依然不況に苦しんでいるとして、金利のさらなる引き下げを含む景気刺激策の実施、また、G20に向けては、保護主義政策への反対の表明、一部の国のダンピング輸出に異を唱えるよう訴えた。

03/31/2009


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