日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

02/18/2009 01:18 AM

 ムカジー財務相は16日、2009-10年度(09年4月-10年3月)の政府暫定予算案を国会へ提出したが、財政赤字の拡大に伴って政府の借入額を大幅に増やす計画が明らかになった結果、債券市場では国債が大量に売られ、長期金利が急騰した。先行き国債が供給超過になり、価格に一層の下落(金利には上昇)圧力が掛かると見られたため。

 長期金利の代表的指標を見ると、最も多く売買された国債銘柄(償還期限:18年4月、表面利率:8.24%)の最終利回り(YTM)が前営業日(13日)比0.25%ポイント高の6.42%で取引を終了。新指標銘柄(償還期限:19年1月、表面利率:6.05%)のYTMは同0.17%ポイント上昇し、5.85%で引けた。

 なお、今回の予算案によれば、借入予定額は08-09年度(08年4月-09年3月)中が3兆600億ルピーで、08年2月に策定した当初予算の1兆3,500億ルピーに比べて約2.3倍に膨張。10日に発表した改定借入スケジュールの2兆6,197億2千万ルピーからも4,500億ルピー近く増加した。09-10年度は3兆6,178億2千万ルピーの見積もりで、異例の高水準が続く見通しだ。

 政府と準備銀行(RBI)は現在、増発される国債の円滑な消化に向けて対策を協議中。1)RBIが公開市場操作(OMO)を通じて流通市場から既発国債を買い上げる、2)過剰流動性を吸収する目的で発行された市場安定化制度(MSS)債を期限前償還し、債券市場へ資金を供給する、の両案が有力となっている模様。

 このほか、3)MSS債で集めた資金を政府の借入に転用する、4)RBIが新発国債を引き受ける(マネタイゼーション)、の2案も浮上しているが、3)では政府とRBIが結んでいる覚書(MOU)を変更しなければならず、4)については「財政責任・予算管理法(FRBMA)」の規定を改正する必要がある上、財政規律の喪失を招く危険性も高いので、実現は難しい情勢だ。(財務省と政府報道情報局=PIBの各ウェブサイト、10日付のビジネス・スタンダード紙、ビジネス・ライン紙、ファイナンシャル・エクスプレス紙、エコノミック・タイムズ紙=各1面などから)

02/17/2009


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